減築リフォーム

子供が独立した後や老後にライフスタイルが変化すると、今まで使っていた部屋が使われなくなってしまうことがあります。そのような時には使わない部屋を減らす、家を小さくする「減築リフォーム」をしてみてはいかがでしょうか。
今回は、「減築リフォーム」のメリットや注意点をご紹介します。




減築リフォームとは
減築とは、床面積を減らすことです。2階建以上の住宅で階数を減らす、使用しなくなった部屋を丸ごと撤去する、などといった工事はすべて減築になります。
特に、高齢の方が暮らす住まいや、子供が独立して子供部屋が不要になった家庭などで、減築リフォームが増えています。



減築リフォームのメリット
◆家の維持費をおさえることができる
固定資産税は、土地や建物の延べ面積(床面積の合計)によって決められますので、不要な部屋やスペースがある場合は減築で床面積を減らすことで、固定資産税が安くなります。また将来的な外壁の塗り替えや内装リフォームなどのメンテナンス費用も減築した分安く済みます。

◆無駄な空間がなく、暮らしやすくなる
ライフスタイルが変化すると、使わない部屋ができます。使っていない部屋は物置になりやすく、掃除や片付けもひと苦労です。使わない部屋を減築することにより、掃除や換気といった家の手入れも楽になります。

◆防犯性が向上
使われていない部屋は、人の気配がなく暗いため、空き巣に狙われやすくなる可能性が高まります。特にリビングから離れている部屋の場合は、万一誰かが侵入しても気づきにくいという難点もあります。このような使用していない無防備な部屋をなくしてしまうことで、防犯性の向上も期待できます。

◆耐震性が向上する
2階以上の建物は、上のフロアの重さを支えている1階部分に、日々負担がかかっています。減築で住宅全体の重量を軽くすることで、耐震性が向上する可能性があります。

減築リフォームの注意点
◆仮住まいの手間と費用について
工事の内容によりますが、住みながらリフォームできる場合もあれば、仮住まいが必要になる場合もあります。仮住まいが必要となる場合、家賃のほかに移動費用についても考慮しておきたいところです。

◆今後の生活シーンを考慮する
減築で部屋数を減らす場合はあらかじめ子や孫たちの帰省や来客・冠婚葬祭などの対応を考えておきましょう。いろいろな生活シーンを考えて、減築する範囲を決めるとよいでしょう。