「家のキッチンが使いづらい」と感じるのは、レイアウトが原因かもしれません。
無駄なスペースをなくし、動線を意識したレイアウトにできれば、キッチンの使い勝手は改善できます。
今回は、使いやすいキッチンにするためのキッチンレイアウトについてご紹介します。
ワークトライアングルを意識しましょう
キッチンレイアウトの基本は「ワークトライアングル」です。
ワークトライアングルとはシンク・コンロ・冷蔵庫の3点を線で結んだときにできる三角形の動線のことをいいます。三角形の3辺の合計が長すぎたり、3辺の長さのばらつきが大きかったりすると、作業効率が損なわれると言われています。
シンク・コンロ・冷蔵庫は、キッチンにおいて頻繁に利用するものです。この3点の距離が均等にあることでスムーズな動線になり、ムダな動きを軽減できます。
まずは、キッチンのワークトライアングルを確認し、動きやすさを確認してみましょう。
キッチンの主なレイアウト型
キッチンには大きく分けて6つの型があります。
キッチンのレイアウトを決める前に、それぞれの型の特徴を知っておきましょう。
・I型
シンク、コンロ、冷蔵庫が壁付けで一列に配置されたレイアウトです。
三角形に配置することはできませんが、移動距離が短いので、一直線に流れるような作業動線が生まれ、使いやすいといわれています。コンパクトなキッチンスペースをつくるのに向いています。
・Ⅱ型(セパレート型)
シンクとコンロを平行に設置した二列で構成されたレイアウトです。
作業スペースをそれぞれ広くとれることがメリットです。横移動は減らせますが、料理の最中に振り返る動作が多くなります。
・L型
シンク、コンロ、冷蔵庫、作業スペースがL字に並んだレイアウトです。
コンロとシンクが直角に位置しているものが多く、行き来がしやすく調理がしやすいキッチンといえます。設置にはある程度広いスペースが必要です。
・U型(コの字型)
シンク、コンロ、冷蔵庫、作業台がU字に囲むような形をしたレイアウトです。
L型同様、コンロとシンクが直角に位置しているものが多いので、作業動線が短くなります。
設置には広いスペースが必要な点と、角に手の届きにくいデッドスペースが生まれてしまう点には注意が必要です。
・アイランド型
その名の通り「島のように独立した」キッチンです。
リビング・ダイニングと対面で接することができるので、調理をしながら家族とコミュニケーションをとることができます。ホームパーティや料理教室など、キッチンを大人数で囲む機会が多い方にもおすすめです。
キッチンを取り囲むように通路を確保するため、十分な設置スペースがあることが必須条件です。
・ペニンシュラ型
アイランド型の島にあたる部分の片側が壁についたキッチンです。
開放感はアイランドキッチンに劣りますが、コミュニケーションが取りやすく、料理や下げもののやり取りもしやすい使い勝手の良いキッチンです。
キッチンのレイアウトを考える際には、ワークトライアングルの作業動線を意識することが大切です。キッチンの種類や型の特徴を把握して、生活にあった理想のキッチンレイアウトを見つけていきましょう。